（合同会社アセアンプラスコンサルティング／株式会社アセアンカービジネスキャリア　代表　川崎 大輔 様）

プロフィール

大学卒業後は香港の会社に就職し、アジア各国に10年近く駐在。日本に帰国後は大手自動車流通会社で海外事業部の立ち上げを経験。ASEANと日系企業との「架け橋」となりたいと考えて創業し、現在に至ります。

創業（独立）のきっかけは？

独立前は、スピーディーな事業判断ができない会社にいることが歯痒かったです。また、自分の考えと会社の考えが合わず、自由に仕事をしたいという思いが続いていました。そんな中、自分が書いたライフプランのノートを見返し、「40歳で会社経営」という文字を見つけました。私の父は40歳で起業し、61歳で亡くなりました。私も父に追いつき、父が見ていた世界を知りたいという思いが強くなりました。現地自動車ビジネスについてのコラム連載を企画担当していましたが、それを見た企業から個人宛にコンサルティングの依頼をいただきました。このことが後押しとなり「自由をとるか、安定をとるか」自問自答の果てに、創業を決意するきっかけとなりました。

どんな事業を実践していますか？

2つの事業を手がけており、ASEANと日系企業の「架け橋」となっています。1つは、ASEAN10カ国への進出を検討されている中古車・自動車アフタービジネスの企業様に対して海外進出を支援する事業です。具体的には海外進出のコンサルティングや現地市場調査、同行視察などを行なっています。もう1つは、ASEANの優秀なエンジニアを自動車関連ビジネスの企業様に紹介し、外国人材が活躍できるようにサポートする事業です。国内では自動車アフタービジネスの知見を有する人材が不足しているため、唯一のコンサル会社として強みを持っています。また、インドネシア語やマレーシア語など、複数の現地語を用いた質の高い情報収集も特徴の1つです。

これから事業でやりたい夢は？

世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大したことは、日系企業の海外進出意欲に大きな影響を与えました。2023年現在でも、日本国内はコロナウイルスへの慎重姿勢を貫いており、中国をはじめとした外国に対する過剰反応まで見られます。そのような状況を打破するため、NPO外国人在留支援コンソーシアムを立ち上げ、毎月定例会を開催し、政府提言を行っています。これまでの海外コンサルティングは、「日本企業をASEANへ」という一方的な流れでした。しかし、社会は循環しています。そこで、外国人の人材紹介企業（株）アセアンカービジネスキャリアを新たに立ち上げました。この新たに立ち上げた人材紹介会社を通じて「ASEANから日本企業へ」という新しい流れを構築しました。今後は海外への進出や投資を進める予定です。

ビジネストの創業準備コースをご利用されていかがでしたか？

創業は一人だと心細いものです。BusiNestに入って良かったのは、創業への思いを同じくした、それぞれがやりたいことを持った人たちとビジネスアイデアを交換できた点です。また、アドバイザー制度も良かったです。