プロフィール

国立沼津工業高等専門学校在学中にバイオ研究ゼミにて酵素研究に従事。中小企業診断士経験２０年、現在独立コンサルタントとして中小企業基盤整備機構にてホットライン等での経営助言も行う。２０２２年２月に（株）Enzyme Laboを設立、同社代表取締役社長。

創業（独立）のきっかけは？

国立沼津工業高等専門学校在学中、酵素研究を専門とするバイオ研究室ゼミ教授の退官パーティーで、同教授からゼミ生の縦のつながりで世の中のためになることをして欲しいと言われたことが創業のきっかけとなりました。沼津高専の５年先輩が東京工業大学で博士号を取得後、現在は福島大学で教授をしており、その方の技術を社会実装して欲しいとの依頼を受け、（株）Enzyme Laboを設立しました。

どんな事業を実践していますか？

酵素を使った診断キットやプラスチックのバイオリサイクル事業を計画し、現在はそのための大学との共同研究を行っています。東北大学出身の博士をパートタイム採用し、研究者として参画してもらっています。今年中に共同研究の成果として特許申請ができれば、その特許を基に現在引合いのある大手企業との取組みを開始し、社会実装に向け検討を重ね、リサイクル事業への取り組みを進める予定です。

これから事業でやりたい夢は？

企業との取り組みが形になった延長として、3〜5年以内にリサイクルのテストプラントを始動させ、社会実装に至る第一段階を実現させたいと考えています。その後については、複数のビジネスモデルを検討しています。同時に新たな研究テーマの開発にも取り組んでいきます。

ビジネストの創業準備コースをご利用されていかがでしたか？

私自身創業塾の講師をしている関係で既に知っている部分もありましたが、ビジネス創業準備コースでは新しい形の創業アプローチを学ぶことができ、また同期の他のメンバーと事業についての意見交換ができたことは良かったです。コース終了後も専門のアドバイザーに月一回のアドバイスをもらっており、その方が同じ技術系スタートアップ経営者だったため、経営者の視点で定期的にアドバイスをもらえることは大変有意義でした。