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関根 敏葵

関根 敏葵(せきね としき)

神奈川県横須賀市生まれ。幼年期からラグビーを始め、中学では県選抜の副キャプテンとして全国3位になる。高校2年の時に県選抜や東日本代表候補になるが、大怪我により断念。
その入院を期に医療や福祉に興味を持つ。大学ではゼミ幹事を務め、4年になる前に一年間休学してカナダへ留学。他国の学生達が自らのビジョンを持っていることに刺激を受ける。帰国後、東京経済大学と中小機構BusiNestが連携して開催する「ビジネス創造」講義を履修。2018年3月卒業予定。

BusiNest提供「ビジネス創造」講義をきっかけに起業を志す

キャンパスベンチャーグランプリ東京大会での奨励賞受賞おめでとうございます

人生にとって大きな財産

キャンパスベンチャーグランプリ東京大会ファイナルの様子

ありがとうございます。ファイナルの10チームまで残ることができました。

東京大会といっても関東甲信越と静岡の1都11県から162チームが応募していますので、とても自信になりました。
この経験は人生にとって大きな財産になると思います。

ただトップになれなかったのには少し悔しさもあります。

高齢者と子供をつなぐビジネスを創造

提案したテーマは「高齢者から子供へ伝える体験型教育事業」です。
具体的には、古民家を改装して子供たちに「おじいちゃん、おばあちゃんならではの知恵」を伝える教室を企画運営するというものです。

昔の日本では親子三世代にわたって教え育てるのが当り前でしたが、今はそれが希薄になってしまっています。
高齢者には、仕事として人と関わることのやりがいを感じていただき、子供には、これまで経験できなかったこと、たくさんの人と触れる機会を提供することができます。

自分の思いを伝えるように心掛けた

ファイナルでは、プレゼンテーションの時間が5分と短いので、発表内容の組み立て方を工夫しました。
ビジネスの性格から、収益という視点ではそれほど高くはありませんので、社会貢献という視点から「世の中を変えていきたい」「変革していきたい」という自分の強い思いを前面に出すようにまとめ、それが伝わるように何度も練習を繰り返しました。
本番では、とても緊張していましたが、何とか伝えられたと思います。

本気で起業を目指す仲間ができた

大会を通じて他の参加学生達と知り合えたことも収穫でした。
大学院生や医学系の学生、既に会社を興しビジネスを進めている学生とも仲良くなりました。誰もが本気で起業を目指していて、ここから未来の日本を牽引する起業家が現れてくるかもしれません。
実際に「連携してビジネスしていこう」と話しています。彼らとも切磋琢磨していきたいと思います。

次にビジネス創造の講義について聞かせてください

自分はどのくらいできるのかを測ろうと履修を決めた

以前から起業には漠然とした興味がありました。関連する本を読んだこともありましたが、それだけではピンとこなくて、自分でビジネスを作るというところまでイメージができていませんでした。

カナダから帰国し4年生になったときに、シラバスで「ビジネス創造」という講義があるということを知り、「実際にビジネスを創造するというのはどういうことなのか」、「自分はどのくらいできるのか」ということを測ってみようと履修することにしました。

飛びぬけた授業、たくさんの学生に履修してほしい

授業の様子

授業は、体系化されたカリキュラムを順を追って説明していただいたので、とても分かり易かったです。個別の相談にも親身に答えていただき、しっかり学ぶことができました。
この授業は学内ではマインドや思想が飛び抜けているように感じました。ただ単位を取るだけのインプット中心の授業より、このような授業が増えると大学の活性化につながるのではないでしょうか。

先生の「ビジネス創造は経営学の集大成である」という言葉の通り、たくさんの学生が履修したほうがいいと思います。

起業を意識し、就職の目的が変わった

その頃は、授業と並行して就職活動をしていました。当初は「大手に入っていろいろ経験すれば得ることが大きく、転職にも有利だろう」と思っていました。
それが、この授業を受けていく中で「起業という選択肢がある」ということを知り、さらに起業した方々のお話を伺い「いつかは起業しよう」と強く思うようになりました。
それにより就職の目的が「誰からでも欲しがられる人材になる」ことから「自分で起業できる人材になる」ことに変わりました。

講義後のフォローアップについて教えてください

新たに一からビジネスモデルを構築

「ビジネス創造」は上期なので7月まででしたが、最終の授業で「10月が申し込み期限のキャンパスベンチャーグランプリへ挑戦したい人には引き続きフォローする」とのお話があり、すぐに希望しました。
授業で一通りビジネスを構築していましたが、さらにいいものにしたいと思い、同じ就職先に内定している甲南大学の入船嵩篤(いりふねこうとく)君とチームを組み、検討を進めることにしました。
ビジネスの検討は、学校の図書館やBusiNestで2週間に一度位のペースで行いました。先生は、授業では優しく冷静なイメージでしたが、個別に接していくなかで「本当は熱い人なのだ」ということがわかりました。

お忙しい中にお時間を作っていただいても、その時を楽しそうに、きらきらしている姿がすごくいいなと思いました。

ビジネスが仕上がっていく過程を実感

ビジネスの構築は、授業よりも現場感覚で進んでいきました。
議論を重ねホワイトボードを真っ黒くしながら、その時々でアイディアが生まれ、仕上がっていきました。ビジネスはこうやってできていくのだということを実感できました。

また、授業で習ったビジネスパートナーの重要性も痛感しました。何から何まで自分でやればいいというのはなく、チームとしての力を発揮することが大切だということをあらためて気づくことができました。

最後に、これからの抱負を聞かせてください

自分のビジョンが見えてきた

自分の大学生活は、最初の3年間は何をしていいのかを模索していました。この2年間は、ガナダ留学やビジネス創造、そしてキャンパスベンチャーグランプリへの挑戦を通じて、やっと自分のビジョンが見えてきたように感じます。

就職先は、病院の建築から経営まで行う医療系のコンサルティング会社に決めました。
医療でここまでできるのは日本ではここだけですので、将来性を感じています。

ここでしっかり務め、揉まれながら力をつけていきたいと思っています。

社会に貢献しながら、楽しめるビジネスを追求したい

いつかは医療・福祉領域で起業したいと思っています。
以前は、起業の目的は「お金」でしたが、今は「そのビジネスが面白いものなのかどうか」「どれだけ社会に貢献できるのかどうか」を考えるようになりました。
経験したようにビジネスができあがる瞬間はとても気持ちがいいですし、自分のビジネスで人から感謝されることができれば素晴らしくワクワクします。

「社会に貢献しならら、楽しむビジネス」を追求してみたいと思っています。

どんどんチャンスをつかんでいきたい

「ビジネス創造」と「キャンパスベンチャーグランプリ」の経験から、学生でも手を伸ばせばいろんなチャンスがあることを知りました。
でもそれは降ってくるものではなくて自分から手を伸ばさないと来ないものだと思います。

これからも、機械的に日々を過ごすのではなく、「自分のしたいこと」や「これをやったら面白い」ということにどんどん手を伸ばしてつかんでいきたいと思います。

将来の活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

担当講師からひとこと

BusiNest ビジネスコーチ
馬込 正(まごめ ただし)

BusiNestは2016年から2年間、東京経済大学経営学部と連携して「ビジネス創造」講義を、単位が与えられる正規の講座として開講しました。
学生に、アントレプレナーシップ(起業家精神)の体感とビジネスプランの策定を通じて「自らの価値を創造できる力」を身につけてもらうことを目的に、全15回の授業を実施しました。

シラバスには、「この授業は全員参加が前提である。課題も多いので、それなりの覚悟で臨んでほしい。」と書かれています。
それでも履修してくれた学生達は総じて能力が高く、真剣に取り組んでくれました。

関根敏葵君は、2017年度の履修生です。初回の授業で「キャンパスベンチャーグランプリへ挑戦したい!」と表明されたのを覚えています。
授業でも積極的に質問をしてくれました。
芯がしっかりしていて、礼儀正しく、頑張り屋で、将来が本当に楽しみな若者です。

検討では、自由な発想からどんどん新しいアイディアが生まれていきました。
私の役割は、関根君チームのビジネスを創造するのではなく、ビジネス創造のやり方や考え方を伝えることです。ですので、実際のビジネスを考えたのは、彼らであることは言うまでもありません。

キャンパスベンチャーグランプリは、日刊工業新聞社などが主催する全国規模の学生ビジネスコンテストです。
関根君チームは、東京大会にエントリーし、書類審査そしてセミファイナルを勝ち抜き、ファイナルではそうそうたる学生チームを相手に堂々と発表し、栄冠を勝ち取ってくれました。
実は、キャンパスベンチャーグランプリには、他の履修学生チームも挑戦していました。そちらは残念ながら予選通過とならなかったものの、その頑張りには頭が下がりました。
結果はともあれ、学生時代に本気でビジネスプランを策定する経験は、生涯にわたって役立つものと確信しています。

最後に、このような機会をいただいた東京経済大学様、そして経営学部教授の関口和代様に心より御礼を申し上げます。

これからも学生起業家の育成に力を尽くしてまいります。