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SK ON THE EDGE

SK ON THE EDGE

静岡生まれ、東大和市在住。2児の母。企業での大型車両や重機の運転手、自動車教習所での教官として勤務後、結婚を機に退職。子育てをしながら在宅でPCオペレーターを務めるかたわら、フィギュアスケートをはじめた娘のためにコスチュームを作り始める。
その後コスチューム制作をビジネスとして展開。お客様一人一人の気持ちを汲んだ衣装づくりが信条。
2016年1月にBusiNest 創業準備コース入会。

フィギュアスケートのオーダーコスチュームを制作・販売

現在取り組んでいる事業について教えてください

フィギュアスケートのコスチュームを制作販売しています国内外のフィギュアスケーターに向けに、オーダーコスチュームを制作販売しています。対象は小さな子供から大人まで、主に男女シングルの選手です。BusiNestにスペースを借り、オフィス兼アトリエとして使わせていただいています。

仕事の流れは、①採寸、デザイン、予算などの打合せ②デザイン画の作成・確認、③採寸データとデザイン画をもとにパターン起こし、④裁断、仮縫い、⑤フィッティング、⑤本縫い、⑥飾りつけ、⑦オンアイス・フィッティング(アイスリンクでの見栄え、動き易さなどをチェック)、そして⑧納品になります。

選手だけでなく、コーチや振付師、お子様であればお母様のご希望などにも応えていく必要があります。
お客様と何度も打合せを重ねるため、フルオーダーの場合、一着つくるのに少なくとも3か月程度かかります。

きっかけは長女のコスチュームづくり

コスチュームを作り始めたきっかけは、上の娘がフィギュアスケートを始めたことです。ご縁があってコスチューム制作の先生のアシスタントとして3年間、現場で仕事を覚えました。その後独り立ちし、少しずつ注文をいただくようになりました。

私は、縫製や服飾デザインを学校で勉強したことがありません。そのため自信に欠ける所がありましたが、知識や技術が足りないところは服飾専門の知識を学びアパレル業界で経験をんできたスタッフに支えられ、現在ではプロ意識を持って制作に取り組むことができるようになりました。

コスチューム制作を通じて選手を応援できることが喜び

完成したコスチュームを試着されたときに、気にいっていただけるとどんな選手も一瞬“ にこっ”と表情が変わります。嬉しそうにはにかまれたり、「わーっ!」と喜ばれたり表現は様々です。試合に勝って、表彰台にいる姿の写真を送っていただくこともあります。「少しでも選手の力になれて良かった!」と思える瞬間が制作の原動力になっています。

BusiNestへ入会した当時のことを聞かせてください

BusiNest会員の紹介がきっかけ

参加した立川市の創業塾で、当時BusiNestの会員だった方に「こんなところがありますよ」と紹介していただいたのがきっかけです。
当時、作業するスペースとビジネスを教えてくれるところを求めていましたので、それが地元の東大和にあるというのですぐに見学にきました。その時は、身近なところにこれだけの施設があることに驚きました。

仕事という感覚ではありませんでした

入会したころは頼まれたものを作ってお金をいただいていましたが、仕事という感覚ではありませんでした。材料費や経費はもちろん、時間なども一切気にせずに、ただ職人気質から自分の納得のいくものを作ることに専念していました。「このままでいいのか、枠組みをつくって仕事をしなければならないのではないか」と思い始めた時期でした。

BusiNestに入会されてみてどうでしたか

外部の方に信頼していただける施設

施設面では、設備も、空調も、広い部屋も借りられて、何から何までいうことがありません。創業したばかりの立場では、しっかりとした施設にいることも信用につながると思います。雑誌やテレビ、新聞等の取材も、スペースがあるので安心して受けることができました。

いつでも相談できる環境

環境面では、スタッフの方が常駐しているのが心強いです。ビジネスでわからないことがあればすぐに聞くことができます。これまでだと「これはどうのかな?」という疑問を持ったとしても、調べてみてわからなければ後回しになるところが、ここではすぐにレスポンスがいただけます。それも専門家がいるというのがすごいところです。また、入会後に参加した「ビジネススタートアップ講座」* は、毎回課題がだされ、そのために調査をするなど、学生時代に戻ったような気分でした。これに取り組むことで、自分の仕事を整理でき、それまでは考えたこともなかった市場やマーケティングというものを意識するようになるなど視野が広がりました。

同期の仲間は財産

同期(創業準備コース第4 期)とは仲がよく、定期的に集まっています。懇親会はただの飲み会ではなくて、それぞれのビジネスの進展や、悩みを相談したり、情報交換をしたりと、お互いに高めあったり励まし合ったりできる貴重な時間になっています。業種は全然違いますが、同時期にビジネスをはじめた分かり合える仲間がいるのはとてもありがたく、これからも一緒に発展していきたいと思っています。

コーチの支援について教えてください

全体の流れをみてアドバイスしてくれます

何と言ってもBusiNest でビジネスコーチと出会えたことがとても大きいです。特に、私に一番欠けている、数字に強いところに助けられています。また、全体の流れをみて、状況を的確に判断してアドバイスしてくださいます。「もうやめたほうがいい」とか「頑張って働けよ」ということではなくて、具体的な案をだしていただけます。少し「厳しいな」と感じたこともありましたが、その都度ここに入っている目的を思い出し、言い訳をしないで取り組む努力を続けることができました。

経営の感覚が身につきました

ビジネスコーチには、入会の少し前から会計の相談にのっていただいていました。正直、はじめはおっしゃっている事が全くというほど理解できず、「どうしよう、わけがわからない」と思っていました(笑)。それでも、根気強く教えてくださいました。
この2年間で、自分でもすごく変わったと思います。経営者になれたかと言われれば、そこまでではないのですが、「収益を出さないと事業として成り立たない」ということが自然に考えられるようになりました。周囲の方々とも「どういう心持で仕事をしているか」という話が自然にできるようになれたことからも、経営感覚が身についたのではないかと思っています。

最後に、これからの抱負を聞かせてください

つくる人が働きやすい会社になりたい

今のフィギュアスケートのコスチューム業界は、ニッチで閉鎖的です。又コスチューム作りを専門的に学べる学校もありません。これまでインターネットなどを通じて「コスチュームをつくりたい」という人がアクセスしてきてくれますが、今の私には、それを受け入れるだけの余裕がありません。ですので、まずは会社としてしっかり経営できるようになることが目標です。
そして将来は、フィギュアスケートのコスチュームをつくりたい人にオープンに集まってもらえて、みんなが納得できる報酬を提供し、
その上で経営が健全に回っているような会社を目指します。つくる人が働きやすく楽しい会社であれば、今よりももっと良い作品を数
多く提供できるようになると思っています。

素晴らしい会社の姿ですね。本日はありがとうございました

*ビジネススタートアップ講座
創業準備コースの会員様に対して、創業者として持つべき基礎知識の習得やビジネスアイデアの創出、事業推進計画の策定に至る全4回のBusiNest オリジナル講座。同期の方々との交流の機会ともなる

担当ビジネスコーチからひとこと

BusiNest ビジネスコーチ
馬込 正(まごめ ただし)

佐藤様は、こちらから何かを伝えるのではなく、同じ経営の視点でビジネスの最適化に向けた議論をするほどに成長されました。
BusiNest にいらしたころは、目の前にある仕事をこなすのが精一杯であったと思います。また、ご自宅で、お一人で作業されていたので相談する相手が限られ、ビジネスに必要な情報をお持ちでいらっしゃいませんでした。
はじめに取り組んだのは「コスト意識」の改善です。ビジネスの中身を拝見したところ、佐藤様の商品がお客様に高い価値を提供されているにもかかわらず、つくればつくるほど赤字になってしまうことが判明しました。ビジネスは、提供する価値に対して正当な報酬を得ることで成り立っています。佐藤様とは、経費を一つ一つ積み上げ、どのようにして価値と売価をバランスしていくかということを繰り返し検討しました。今では、価値に見合うコストでビジネスを行っていただけるようになりました。
他にも、ビジネスへ挑む姿勢が変わりました。一つの例ですが、当初は、顔を表に出されたくないとおっしゃり、取材の写真は「後姿」なんてこともともありましたが、今では、堂々とテレビにも出ていらっしゃいます。それも佐藤様やSK ON THE EDGE というブランド化に役立つものと考えています。

佐藤様は、物の道理をわきまえており、他の会員様へもいい影響を与えてくださっています。スタッフとしても心強い存在です。当時中学生であった下の娘様が、共有スペースで勉強されている姿を何度もお見受けしました。娘様は、お母様の背中をみて、しっかりと成長されています。私にまでバレンタインデーに手作りのチョコと「母がお世話になっています」というお手紙をいただいたのは忘れられません。佐藤様が目指す「選手もつくり手も幸せになれるコスチューム制作会社」の実現に向け、これからも精一杯応援してまいります。